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「戦國Music of House」大盛況のうちに終了
生成AIで“和 × House”の斬新演出!VJコスト大幅削減と新たな体験価値を提供 〜海外来場者20%超、ナイトクラブを彩る新たなクリエイティブ手法〜 株式会社にからす(代表取締役:小竹泉里ブレイニー)と同社COOである森廣史(DJネーム:Nico)が共同で企画・運営したハウスミュージックイベント「戦國Music of House」は、CIRCUS Tokyo(キャパシティ約300名)にて予想以上の盛り上がりを見せ、無事に終了いたしました。 本イベントでは、生成AI技術(Noema/Welt など)を活用して、で“和 × ハウス”という斬新なテーマの映像演出を短期間・低コストで実現。肥川成希氏(VJネーム:Naru)の現場演出も加わり、海外10か国以上の来場者をも魅了し、国際的な盛り上がりを生み出しました。今後、にからす社は半年以内に同ツールを一般公開し、B2B領域や次回イベント企画へと応用を進めていきます。

1. イベントの背景と成功要因

近年、ナイトクラブや音楽フェスでは VJ人材不足高コスト問題が深刻化しています。「戦國Music of House」では、「House Musicと“和”文化を融合させる」という斬新なコンセプトを短期間・低コストで映像化し、新感覚の空間を作り上げることを目指しました。

DJ Nico/森廣史が抱く「日本の古来文化/調和を表す”和”」と「キック・ハット・ベース・シンセ音が歌に融合することで世界を紡ぐHouse Music」を1つのイベントとして昇華させるというアイデアを、にからす社の生成AI技術が具現化。そして、現場ではVJ Naru/肥川成希氏がこれらの技術を演出として効果的に落とし込むことで、アイディアが現実化されました。

VJ Naru/肥川成希氏の現場対応力によって、生成AIによって制作された映像素材は音楽のビートや観客の反応に合わせてリアルタイムに調整され、ライブ空間での効果を最大限発揮しました。結果として、個人オーガナイザーでも大規模な世界観を予算内で表現できる可能性が示唆され、独自性と効率性を両立した新しいイベントの形を提案することができました。

AIで生成したVJ素材一覧①(VJソフトResolume画面)
AIで生成したVJ素材一覧②(VJソフトResolume画面)
イベント当日のVJ風景(VJ Naru)

2. 当日の様子・演出ハイライト

●会場:CIRCUS Tokyo(キャパ300名)

 ⚪︎メイン/サブフロアともに人であふれ、移動が困難なほどの熱気に包まれました。
 ⚪︎来場者の約20%が外国籍で、参加国は10か国以上。インターナショナルな連帯感を創出。

●映像演出の具体例

 ⚪︎相撲取りや歌舞伎役者がハウスビートに合わせてダイナミックに踊る。
 ⚪︎桜や富士山など、日本の美しい風景を幻想的に表現。
 ⚪︎日本の伝統文様・歴史・文化からインスパイアされたグラフィックアート。

“見たことがない和テイスト”の映像素材で、来場者に「日本らしさ」と「クラブシーンの革新性」を同時に感じさせる新たなエンターテイメント体験を提供。和と現代の融合を象徴し、「戦國Music of House」ならではの世界観を体現し大きな注目を集めました。

(DJ Nico Live Set ”Sengoku Music of House” )

(”Sengoku Music of House” After Movie)

3. 生成AIを活用した制作プロセス

●従来と比較したコスト・時間の削減

    ⚪︎プロのVJやデザイナーに依頼すると60〜100万円・数週間が必要。
 →NoemaWelt の活用により、わずか 2日間10万円(実費)で実現可能。

●AIツール・ワークフロー

 ⚪︎コンセプトメイキングでは LLM(GPT-o1、Gemini Flash 2.0、Claude 3.5 Sonnet など)をフル活用し、
  アイデアをブラッシュアップ。
 ⚪︎画像生成・動画生成には Midjourney、DALL-E、Runway、Stable Diffusion、Luma AIなど多岐にわたるAIを使用。

Noemaでコンセプトを整理し、Weltで素材を一元管理する独自のアプローチが大きく寄与しました。

4. 今後の展望

ツール公開・B2B応用

にからす社は本ワークフローを社内ツールとして実装中。今後半年以内に NoemaWelt を一般公開し、企業のVP制作やPR動画制作など、B2B領域でも低コスト・短期間の映像演出を実現できる環境を整えます。

リアルタイム・インタラクティブ表現

リアルタイム生成や観客参加型の映像演出を開発し、未来のイベント体験を創出します。

ナイトカルチャー/表現者の増加

生成AIにより、従来は高額で手が届かなかった映像制作を個人レベルでも行いやすくなりました。にからす社は「誰もがアーティストになれる時代」を目指し、ジェネレティブアダプションの精神でエンタメ型アート領域をさらに活性化していきます。

5. 会社紹介・コメント

株式会社にからすについて

にからす社は、生成AIの可能性を探究し、アート・エンターテイメントをはじめとする多彩な分野で“新しい体験価値”を創出しています。独自開発の Noema(コンセプト可視化ツール)と Welt(映像/素材管理ツール)を組み合わせ、クリエイティブ制作のハードルを大幅に下げるソリューションを提供中。

「ジェネレティブアダプション」という理念のもと、技術を実地で検証しながら社会へ順応させるアプローチを取り、これまでに複数の生成AIプロジェクトを成功させています。

DJ Nico/森廣史からのメッセージ

 今回のイベントで、私たちは“表現のハードルを下げ、顧客に新たな体験価値を創出する”という大きな一歩を踏み出せたと感じています。日本古来の要素とHouse Musicを掛け合わせ、イベント内外のメンバーから理解を得るのは大胆でしたが、生成AIとチームの力で誰もが想像していなかった世界観が実現し、いらっしゃったお客さんからも高い満足度を得ることができたのは本当に素晴らしい体験でした。

 音楽が持つパワーをNicoというDJとしてサウンドで表現し、にからすの技術を使って空間を作り、それらの包括的な体験を通して人々の心を動かす。そして、その豊かな体験を通して、戦国時代のような乱世の世を生き抜く皆の生活の心の支えになる、そういった活動をDJ Nicoとしても行っていきたいと思いますし、にからすのCOOとしても引き続き同じ志を持つ人々の夢の実現に関わっていきたいと思っております。

VJ Naru/ 肥川成希氏のメッセージ

 今回は、生成AIとクラブイベントを掛け合わせる最先端の試みに参加させていただき、大変感謝しています。表現の世界、特に映像を用いた表現においては、表現者の内部にあるイメージを具現化するプロセスに多くの時間とコストがかかり、これがボトルネックとなって「もっと思いついているのに表現しきれない」という状況に陥ることがあります。

 今回の試みは、生成AIによってこのプロセスにかかる時間とコストを大幅に削減したことにより、より実際的な試行を繰り返しながら、DJ Nicoが追求する世界観を短期間で表現することに成功しました。さらに、生成AIのランダム性が生み出す僅かな歪みやムラが、現場のオペレーションにおいて予期しないリズムを生み出し、我々が計算しきれない新たな表現さえ実現することができたと思います。

ご来場者の感想・コメント

【東京都・20代女性】
“戦國Music of House”は初めての体験でしたが、日本らしさを感じる映像とハウスミュージックが見事に融合していて、とても新鮮でした! 夜中になればなるほど会場全体が一体感に包まれた瞬間が何度もありました。映像は日本の伝統的なモチーフを活かしつつ、ハウスのリズムに合わせた色使いや演出が素晴らしく、ずっと目が離せなかったです。海外から来ているお客さんも多くて、まるで海外フェスのような国際色豊かな雰囲気も味わえたのが最高に楽しかったです。

【チリ・30代男性】
今回、旅行で初めて日本に来ましたが、好きなハウスミュージックと日本のカルチャーを一緒に楽しめる“戦國Music of House”に参加できて本当にラッキーでした。Nicoのライブはとにかくエネルギッシュで、ブラジルの英雄であるVintage Cultureと僕の友人のボーカルで作った曲の「Tudo Bem,Tudo Bom」のMash upが使われた時は度肝を抜かれました。戦国時代をモチーフにした映像や演出に日本の魅力が詰まっていて、自分が憧れていた日本文化をさらに身近に感じることができました。海外の友人にも絶対ウケると思うので、次回があれば日本好きの仲間を連れてまた参加したいです。

6. お問い合わせ先

Noema/Weltについて
株式会社にからす
代表取締役CEO:小竹 泉里ブレイニー(bb@nikarasu.co.jp)

戦國Music of Houseについて
(Intstagram : @sengoku.tokyo)
株式会社にからす
執行役員COO:森 廣史/DJ Nico(mori@nikarasu.co.jp)

映像演出について
肥川 成希/VJ Naru(naruki@xanadu.ne.jp)(Instagram:@narukihikawa)